SERVICEM&A事例紹介

急成長する新規事業への「選択と集中」。歴史ある2事業を、従業員の未来を託せる業界のベストパートナーへ。
M&A事例インタビューFile / No.0003
2026/05/28
譲渡企業
LMIグループ株式会社
設立年月日
1987年
代表者名
永井 俊輔 氏
事業内容
店舗・空間デザインやリテールメディア事業等のDX支援

本件概要

店舗・空間デザインやリテールメディア事業等のDX支援を行うLMIグループ株式会社様。 「リテールメディア」領域などの新規事業が急成長する中で、経営資源を最適化する「選択と集中」を決断。グループ内の「東集事業(建材卸・小売)」と「インナチュラル事業(園芸・ライフスタイル)」について、それぞれの業界でさらなる成長を目指せるベストパートナーへのカーブアウト(切り出し)を検討されました。 ブルーリーフパートナーズ(BLP)の支援により、東集事業は建材業界大手のJKホールディングスグループ様(株式会社銘林様)、株式会社ユニバーサル園芸社様への譲渡を成功させました。

※左:LMIグループ様オフィス風景、真ん中:東集様施工事例、右:インナチュラル様小田原店

「リテールメディア」急成長に伴う、経営資源の最適化

BLP 小泉・石丸: この度は2つの事業の譲渡、誠におめでとうございます。まずは、今回のM&Aを検討されたきっかけについて改めてお聞かせいただけますか?

LMI 永井様: きっかけは、我々の主力事業である「リテールメディア」領域などの新規事業が急拡大し、そこへ経営資源(ヒト・モノ・カネ)を集中させる必要が出てきたことでした。 グループ内には、創業からの歴史を持つ「東集(建材)」や「インナチュラル(園芸)」といった素晴らしい事業がありました。これらは黒字で利益も出ていましたが、我々が掲げる「リテールDX」というテック領域の成長スピードや方向性とは異なるフェーズにありました。 グループ全体の成長ストーリーを明確にし、同時にこれらの事業がより親和性の高い企業のもとで飛躍するために、カーブアウト(切り出し)すべきだと判断しました,。

LMI 望田様: ただ、スケジュールは非常にタイトでしたね。決算や事業計画の兼ね合いもあり、「2月末」までにクロージング(決済)まで完了させたいという明確な期限がありました。

BLP 小泉: そうでしたね。さらに今回は株式譲渡ではなく、グループから事業を切り出す「会社分割(吸収分割・新設分割)」というスキームでしたので、実務的な難易度も高かったです。それでも弊社にお任せいただけた理由は何だったのでしょうか?

LMI 永井様: 一番は「フットワークの軽さ」と「提案の幅広さ」です。大手金融機関などは、どうしても既存のリレーションの中での提案にな

りがちですが、BLPさんはネットワークの有無に関わらず、我々の事業に合う候補先を徹底的にリストアップして提案してくれました。

LMI 望田様: あとは、初期手数料(着手金)が無料だった点も、スピード感を持ってスタートしやすかった大きな要因ですね。

 

「従業員の幸せ」と「適正な価値評価」の両立

BLP 石丸: 今回、お二人が特にこだわられていたのが「従業員の雇用と未来」でした。

LMI 永井様: はい。経営判断としての譲渡ですから、従業員が不安になるような形は絶対にとりたくありませんでした。「フィナンシャルな買い手(ファンド等)への売却はしない」「従業員にとってハッピーになれる、事業シナジーのある戦略的な買い手(事業会社)であること」を絶対条件にしていました。

BLP 小泉: その結果、東集事業はJKホールディングス様(株式会社銘林様)、インナチュラル事業はユニバーサル園芸社様という、各業界のトップランナーと巡り合うことができました。

LMI 望田様: JKホールディングス様は業界ナンバー2の規模を持つ完璧な会社で、トップ面談でも「社員が幸せになるためにどうするか」を真剣に考えてくださっているのが伝わりました,。 また、価格面でも納得のいく評価をいただけました。あれはBLPさんが、東集が保有していた土地の含み益などの「実態価値」をしっかり算出し、説明してくれたおかげです。

BLP 小泉: ありがとうございます。簿価上の純資産だけでなく、不動産価値を含めた実態を正当に評価していただけるよう尽力しました。 インナチュラル事業のお相手、ユニバーサル園芸社様はいかがでしたか?

LMI 永井様: ユニバーサル園芸社様は上場企業であり、海外展開も含めた圧倒的な実績をお持ちです。「ニコライバーグマン」を買収された実績もあり、インナチュラルの従業員にとっても憧れるようなブランドを持っています,。 実はトップ面談の際、先方の社長から現場目線での厳しいご指摘をいただき冷や汗をかいた場面もあったのですが(笑)、結果的にはそれが「本気で事業を成長させようとしている」という熱意の裏返しだと分かり、安心してお任せできると感じました。

M&A後の変化と、これからの展望

BLP 石丸: 譲渡から少し時間が経ちましたが、社内の変化はいかがですか?

LMI 永井様: 非常にポジティブな結果になりました。注力領域であるリテールメディア事業の売上は前年比568%(約6〜7倍)に急成長し、会社全体の利益も前年比130%に伸びています,。 経理などのバックオフィス業務のリソースも解放され、会社全体が本来やるべき成長領域に集中できる体制が整いました。

LMI 望田様: 譲渡した事業の従業員たちも、それぞれの専門分野を持つ大きなグループの一員となり、安心して働けているようです。それぞれの事業が、我々の元にあった時以上に、その道のプロフェッショナルの元で輝ける環境を得られたと感じています。

BLP 小泉: 「選択と集中」を成功させ、売却した事業も従業員もハッピーになる、まさに「三方よし」のM&Aでしたね。

LMI 永井様: そうですね。事業の売買は、先行き不透明な時代だからこそ、常に「次の手」を用意しておく経営判断として重要だと感じています。今回はBLPさんの「気合」と専門性のおかげで、最高の形でプロジェクトを完遂できました。

BLP 小泉・石丸: 過分なお言葉、ありがとうございます。LMIグループ様のさらなる飛躍を、これからも応援しております!

担当アドバイザーコメント
マッチング管理室マネージャー石丸 樹
本案件は、LMIグループ様の急成長に伴う事業ポートフォリオの再構築という重要な局面において、2つの異なる事業を同時に、かつ「会社分割」という高度なスキームで切り出すプロジェクトでした。 特にLMI様が大切にされていた「従業員の雇用維持」と「資産の適正評価(含み益の反映)」の両立を目指し、単なるマッチングにとどまらず、複雑なスキームの構築から交渉まで伴走させていただきました。 結果として、JKホールディングス様、ユニバーサル園芸社様という、各事業にとって「これ以上ない」お相手とお引き合わせでき、LMI様のその後の驚異的な成長にも寄与できたことを誇りに思います。