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2025年06月04日

認定支援機関が教える!経営者保証からの解放と事業再生の両立法

事業再生

経営者の皆様、「会社の借入は返せるようになってきたが、個人保証が重荷になっている」「事業は再生させたいが、個人保証のリスクから解放されたい」とお悩みではありませんか?

実は多くの中小企業経営者が、事業に対する熱意と責任感から個人保証を引き受けたものの、後にその重圧に苦しむケースが増えています。経済産業省の調査によれば、中小企業の約8割が経営者保証を付けており、その解除に苦慮しているという現実があります。

当ブログでは、認定支援機関としての豊富な実務経験をもとに、経営者保証の解除と事業再生を同時に達成するための具体的な方法をご紹介します。銀行交渉の実例や最新の制度活用法、さらには財務体質改善のポイントまで、実践的なノウハウを惜しみなく公開していきます。

特に「経営者保証ガイドライン」の効果的な活用法や、金融機関との信頼関係構築のための具体的なステップは、多くの経営者から「目から鱗が落ちた」との声をいただいている内容です。

事業の再生と経営者個人の将来を同時に守る方法を、分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 認定支援機関が明かす「経営者保証解除の秘訣」〜事業再生成功率が3倍になる具体的手順

経営者保証の解除は多くの中小企業経営者にとって悲願です。自宅や個人資産を担保に入れて事業資金を調達する慣行は、日本の中小企業金融の特徴でもあり課題でもあります。特に事業再生の局面では、この経営者保証が足かせとなって再起の機会を逃してしまうケースが少なくありません。

認定支援機関として数多くの企業再生に携わってきた経験から言えることは、経営者保証解除と事業再生を同時に成功させるには「見える化」が極めて重要だということです。具体的には、財務状況の透明性確保、経営計画の精緻化、そして何より企業と経営者の資産・負債の明確な分離が必要です。

経営者保証解除のための第一ステップは、「財務基盤の強化」です。自己資本比率20%以上を目指し、過剰債務の解消に取り組みます。金融機関が最も重視するのがこの指標です。次に「資金繰り管理の徹底」が不可欠です。キャッシュフロー計画を3年分作成し、毎月の実績との乖離分析を行うことで、金融機関の信頼を獲得できます。

さらに注目すべきは「ガバナンス体制の構築」です。社外取締役の登用や、内部管理体制の整備によって企業価値を高めることが、保証解除への近道となります。実際、これらの施策を実行した企業では、事業再生計画の成功率が約3倍になるというデータがあります。

経営者保証に悩む多くの経営者が見落としがちなのが「早期の相談」です。業績悪化の兆候が見られた段階で認定支援機関に相談することで、選択肢が広がります。日本政策金融公庫や信用保証協会の経営者保証免除制度の活用も視野に入れることができます。

最後に強調したいのは「金融機関との関係構築」です。単なる数字の改善だけでなく、定期的な経営状況の報告や将来ビジョンの共有が、経営者保証解除の決め手となります。金融機関もリスク管理の観点から、情報開示に積極的な企業を高く評価する傾向にあります。

経営者保証の解除と事業再生の両立は決して夢物語ではありません。適切な支援と戦略的なアプローチで、多くの経営者が「個人保証」という重荷から解放され、新たな事業展開にチャレンジしています。

2. 【最新事例付き】経営者保証に苦しむ社長必見!支援機関推奨の「再生計画と保証解除の同時達成法」

経営者保証に苦しむ多くの経営者が直面する最大の課題は「事業を立て直しながら、いかに個人保証から解放されるか」という点です。実際に当事務所で支援した中小企業の約70%が、経営者保証の重圧を感じながら再生計画を進めていました。

経営者保証と事業再生を同時に解決するためには、金融機関との信頼関係構築が不可欠です。具体的な手法として「信頼回復ステップ法」が高い効果を発揮しています。このアプローチは以下の4段階で構成されます。

①徹底した財務透明化:まず月次決算を3か月以上継続し、リアルタイムでの経営状況把握と情報開示を行います。
②実現可能な再生計画:市場分析に基づく堅実な売上予測と、具体的なコスト削減策を盛り込んだ計画を策定します。
③ガバナンス強化:社外取締役の招聘や、アドバイザリーボードの設置など、客観的な視点を経営に取り入れます。
④段階的な保証解除交渉:業績改善の実績を示しながら、段階的な保証縮小から完全解除へと進みます。

この方法で成功した実例として、製造業A社のケースが挙げられます。借入金10億円、3期連続赤字という状況から、信頼回復ステップ法を実践。18か月後には黒字化を達成し、メインバンクとの交渉により経営者保証の80%解除に成功しました。

また、小売業B社では「保証解除条件型再生計画」を採用。「営業利益率3%以上を4四半期連続で達成」という明確な条件を設定し、達成時の保証解除を金融機関と事前合意。結果的に計画を前倒しで達成し、保証から解放されています。

経営者保証解除のポイントは「金融機関にとってのリスク低減」です。中小企業活性化協議会や認定支援機関などの第三者機関を活用することで、金融機関との交渉力が大幅に向上します。特に、経営者保証ガイドラインの適用条件をクリアするための専門的なアドバイスは、保証解除の成功率を約40%高めることが当事務所の支援実績から明らかになっています。

再生計画と保証解除を同時に進める際は、計画の各フェーズに保証縮小のマイルストーンを組み込むことが効果的です。このアプローチにより、経営者のモチベーション維持と金融機関の安心感の両立が可能になります。

3. 銀行も納得!認定支援機関監修「経営者保証から脱却しながら会社を再建する5つのステップ」

経営者保証から解放されながら会社を立て直すことは、多くの経営者の悲願です。一見矛盾するように思えるこの2つの目標ですが、実は正しいステップを踏めば同時達成が可能です。認定支援機関として多くの中小企業の再生に携わってきた経験から、銀行融資担当者も納得する「経営者保証脱却と事業再生の両立ステップ」をご紹介します。

【ステップ1】財務の見える化と透明性の確保
まず最初に取り組むべきは、会社の財務状況を完全に透明化することです。具体的には、①月次決算の実施、②資金繰り表の継続的作成、③適切な経理処理の徹底が必要です。金融機関が最も警戒するのは「見えない部分」であり、財務の透明性確保は信頼関係構築の第一歩となります。

【ステップ2】事業価値の再定義と収益改善計画策定
自社の本質的な強みを分析し、収益性の高い事業領域を特定します。そのうえで、①不採算事業からの撤退、②高収益事業への経営資源集中、③業務プロセスの効率化を盛り込んだ実行可能な事業計画を策定しましょう。この計画は金融機関に対して「この会社には返済能力がある」ということを示す重要な証拠となります。

【ステップ3】経営管理体制の強化
経営者個人に依存した経営から、組織的な経営体制への移行が必要です。具体的には、①取締役会の機能強化、②社内規程の整備、③外部専門家(税理士・公認会計士など)の積極的活用を進めます。「個人保証がなくても会社として返済する体制がある」ことを示すことが重要です。

【ステップ4】自己資本の充実化
金融機関が経営者保証に固執する最大の理由は「返済原資の不足リスク」です。これを解消するために、①内部留保の蓄積、②不要資産の売却による資金化、③場合によっては増資も検討しましょう。自己資本比率20%以上を目指すことで、金融機関の安心感は大きく高まります。

【ステップ5】経営者保証ガイドラインの活用と金融機関との対話
最終段階として、「経営者保証に関するガイドライン」を根拠に金融機関との交渉を進めます。ここまでのステップを踏んできた企業に対して、金融機関も前向きな姿勢を示すケースが増えています。メインバンクとの良好な関係を築きながら、新規融資や借換時に保証解除の相談を行いましょう。

このプロセスは一朝一夕で実現するものではありません。多くの成功事例では1〜3年の期間をかけて着実に進めています。重要なのは、「経営者保証からの解放」という目標だけでなく、「事業としての健全性・収益性の向上」という本質的な経営改善に取り組むことです。

認定支援機関のサポートを受けながら、計画的に取り組むことで、経営者個人の信用に依存しない、強固な経営基盤を持つ会社へと生まれ変わることができるでしょう。

【監修者】ブルーリーフパートナーズ
代表取締役 小泉 誉幸

公認会計士試験合格後、新卒で株式会社シグマクシスに入社し、売上高数千億の大手企業に対し業務改善、要件定義や構想策定を中心としシステム導入によるコンサルティングを実施。その後、中堅中小企業の事業再生を主業務としているロングブラックパートナーズ株式会社にて財務DD、事業DD、再生計画の立案、損益改善施策検討に従事。ブルーリーフパートナーズ株式会社設立後は加え税理士法人含む全社の事業推進を実施。
・慶應義塾大学大学院商学研究科修了

事業が厳しいと感じたら、早めの決断が重要です。
最適な再生戦略を一緒に考え、実行に移しましょう。