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2025年04月10日

今日からできる!融資延滞を防ぐシンプルな家計管理3つのルール

事業再生

今日からできる!融資延滞を防ぐシンプルな家計管理3つのルール

住宅ローンやカードローンなどの融資返済を滞らせてしまうと、信用情報に傷がついたり、最悪の場合は差し押さえなどの法的措置につながる恐れがあります。しかし、多くの場合、延滞は計画性のない家計管理が原因で起こります。

本記事では、融資の延滞を未然に防ぐための、誰でも今日から実践できるシンプルな家計管理の3つのルールをご紹介します。これらを習慣化することで、返済の心配なく安定した家計を築くことができるでしょう。

ルール1:「先取り貯金」で返済資金を確保する

融資延滞を防ぐ最も効果的な方法は、給料日に真っ先に返済資金を別口座に確保しておくことです。この「先取り貯金」という方法は、多くのファイナンシャルプランナーも推奨しています。

具体的な実践方法:

– 給料が入ったら、まず融資の返済額を別口座に移す
– できれば自動振替を設定し、忘れないようにする
– メインの口座には「使っていい金額」だけを残す

例えば、給料が30万円で、ローン返済が8万円なら、給料日当日に8万円を返済用口座に移しておきます。そうすれば、手元に残った22万円は安心して生活費に使えます。

三井住友銀行や楽天銀行など、多くの銀行では自動振替サービスを無料で提供していますので、こうしたサービスを活用するのも良いでしょう。

ルール2:「見える化」で無駄遣いを防止する

家計の「見える化」は、無駄遣いを減らし、返済資金を確保するために非常に効果的です。お金の流れが見えないと、知らず知らずのうちに赤字になっていることがあります。

具体的な実践方法:

– 家計簿アプリを活用する(マネーフォワードMEやZaimなど)
– 週に一度は家計の状況を確認する時間を設ける
– 特に変動費(食費・交際費など)の使いすぎに注意する

例えば、月初めに「今月は食費を5万円以内に抑える」と決めたら、週ごとにどれくらい使ったかをチェックします。2週目で既に3万円使っていれば、残りの2週間は2万円に抑える必要があることがわかります。

こうした「見える化」により、月末に「お金が足りない」という事態を防ぎ、融資の返済を確実に行えるようになります。

ルール3:「バッファ資金」で急な出費に備える

急な出費(車の修理や医療費など)が重なると、予定していた返済資金が不足することがあります。これを防ぐため、「バッファ資金」(緩衝資金)を持っておくことが重要です。

具体的な実践方法:

– 最低でも月々の返済額の3倍は緊急資金として確保する
– この資金は基本的に使わず、本当の緊急時のみに使用する
– 使った場合は優先的に補填する

例えば、毎月の融資返済額が5万円なら、15万円程度のバッファ資金があれば、突発的な出費があっても返済に影響が出にくくなります。

りそな銀行や住信SBIネット銀行では、普通預金とは別に目的別の口座を簡単に開設できるサービスがありますので、そうしたサービスを利用して「返済緊急資金」専用の口座を作るのも良いでしょう。

まとめ

融資延滞を防ぐための3つのシンプルなルールを紹介しました:

1. 先取り貯金で返済資金を確保する
2. 家計の見える化で無駄遣いを防止する
3. バッファ資金で急な出費に備える

これらのルールは特別なスキルや知識は必要なく、今日から誰でも始められるものです。大切なのは継続すること。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、習慣化すれば自然と身につき、安定した家計の基盤となります。

融資の延滞は一度起こすと信用回復に時間がかかります。小さな努力を積み重ねて、返済不安のない生活を手に入れましょう。

【監修者】ブルーリーフパートナーズ
代表取締役 小泉 誉幸

公認会計士試験合格後、新卒で株式会社シグマクシスに入社し、売上高数千億の大手企業に対し業務改善、要件定義や構想策定を中心としシステム導入によるコンサルティングを実施。その後、中堅中小企業の事業再生を主業務としているロングブラックパートナーズ株式会社にて財務DD、事業DD、再生計画の立案、損益改善施策検討に従事。ブルーリーフパートナーズ株式会社設立後は加え税理士法人含む全社の事業推進を実施。
・慶應義塾大学大学院商学研究科修了

事業が厳しいと感じたら、早めの決断が重要です。
最適な再生戦略を一緒に考え、実行に移しましょう。