「今後の会社と自分の成長を考えた時に、ここしかないと思える企業と出会えた」

M&A事例インタビューFile No.0002

譲渡企業
株式会社KOMAINU
設立年月日
2019年
代表者名
鳥井 直哉氏
事業内容
食系webメディア「ちそう」の開発と運用

本件概要

株式会社KOMAINUは代表取締役である鳥井社長が大学生でありながら起業を選択、設立からわずか1年半で黒字転換に至ったwebメディアの運営会社です。急成長を続ける同社は、更なる会社・経営者としての成長を目指し、株式会社DINOS CORPORATIONへM&Aにより、株式を譲渡いたしました。

会社設立理由

鳥井社長は大学入学まで、実家である熊本で大きな不自由もなく、過ごしておりました。父親はサラリーマンでありましたが、将来を考えたとき、その道だけに縛られたくないという思いがあったようです。30代での起業も考えたようですが、出来るだけ若いうちに様々な経験をした方が今後の選択肢が増えると考え、起業を選択、大学入学と同時にwebメディアの運営会社のインターンに通い、わずか半年で起業するに至りました。

譲渡理由

限られた資金の中で、事業を運営しなければならない。会社を設立されてからは昼も夜もなく、とにかく働いたとのことです。どうにか会社も軌道に乗り、共に働いてくれる人も増えてきた中で、自社の成長を加速させるために大手グループの傘下に入ることが一つの選択肢だと思い、鳥井社長自身も大きく成長出来る方法を考えた結果、M&Aによる譲渡を決断されました。

ブルーリーフパートナーズとのやり取り

譲渡に動き出す上で、希望条件や買手企業に対して期待する相乗効果、そのために自社をどのような状態にしておくことが良いのかといったお話しをさせて頂きました。安定して利益がでていたこともあり、譲渡に対して焦られることもなく、今では適切だと思われるタイミングから候補先探しを始めることができました。

DINOS CORPORATION様の印象

 トップ面談に進まれたのはDINOS CORPORATION様のみでした。本来であれば複数の候補先とのご面談を希望される譲渡企業が多いと鳥井社長にはお話をさせていただきましたが、候補先の中で最も相乗効果が見込めると考えたDINOS CORPORATION様とのご面談をまずはご希望されました。そして実際にご面談を行ったところM&A後にDINOS CORPORATION様の組織に入り、今までやってきたことがない大きな組織の中での事業運営やwebメディア以外の事業への関与等、様々なことが出来そうであると、将来をリアルに感じることが出来たため、ここしかないと考え、他候補先とのご面談は行わず、迷いなく譲渡の話を進めていくに至られました。

M&A成立に向けた過程

大きな方向性自体は見えてきたものの、具体的に譲渡後の社長の働き方や継続的に働くメンバーの雇用待遇、相乗効果を生むための引継ぎの仕方などが主な論点となりました。特に譲渡企業のメンバーが少ない本件について、鳥井社長がDINOS CORPORATION社にて、スムーズに働き始められる環境を作る必要がありました。その為に、成約前の段階から何度も面談を行い、鳥井社長が譲渡後にwebメディア事業に加え、それ以外の分野においてもどのような事業をするか等、具体的に譲渡後の業務イメージができることが重要でした。

譲渡後の想い

鳥井社長曰く、M&A以前は自分がいなければ会社が回らず、今後の会社の運営施策を考える時間もプライベートの時間を確保することもほとんどできなかったようです。今では、DINOS CORPORATION様の人員が運営に入ったこともあり、以前よりも仕事とプライベートの両方を充実させることが出来るようになりました。現状維持は退化であると考える鳥井社長は、プライベートを楽しみつつ、将来を見据えた新たな事業の可能性を探っているようです。

弊社(ブルーリーフパートナーズ株式会社)への印象

大変ありがたいことに、「不満は全くなく、条件交渉なども含め、スピード感を持って的確に仕事をしてくれた。いい企業様と引き合わせてくれて大変感謝しております。」というお言葉を頂戴しました。鳥井社長は当時24歳でしたが、弊社は年齢も若い為、コミュニケーションも取りやすかったとの事です。

M&Aを検討している経営者様へ

一般的にM&Aは業歴の長い会社、規模の大きな会社が譲渡しやすいと言われております。それに対して今回は設立から3期目、従業員も数名という会社でしたが成約に至りました。鳥井社長もここまですんなり話が進むと思わなかったようです。そんな鳥井社長からはM&Aを検討している経営者様に向けて、以下のようなお言葉を頂きました。

「少しでも譲渡を検討されている方は早めに動き出した方が良いです。私自身もそうでしたが、会社組織として万全の状態でなくても、動いてみたら思ったよりも好条件で良い候補先が出てくることもあります。さらに、候補先とのやり取りの中で、客観的な視点での経営の課題なども洗い出されて自身の会社を伸ばすことにもつながりました。M&Aを少しでも検討されている経営者様はお早めに専門家に相談されることをお勧めします。」

担当アドバイザーコメント

マッチング管理室
石丸 樹

近年、ベンチャー企業の成長戦略によるM&Aが増加しております。既存事業の強化や新規事業への参画、資本力の強化など目的は様々でありますが、まずは動き出してみないと何も始まりません。現状の自社の状況の整理や今後の可能性を探るうえで、前向きなM&Aを検討される経営者が1人でも多く増えましたら幸甚に存じます。

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